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個人が勝つための株式講座68講 粉飾決算とは?見分け方は?

こんにちは、mymykenshinです。先日はRIZAPの記事で、少し挑戦的なタイトルをつけました。

個人が勝つための株式講座66講 負ののれんを使った合法的な粉飾決算 - 個人投資家でも勝てる道 人の行く裏に道

粉飾決算というと一般的に不正行為、犯罪行為のイメージが強いですので、一応「合法的な」とつけました(^^;

でも投資家にしてみれば、ふざけるな~って話ですよね。

そもそも粉飾決算って何?ってところから、そういう会社にあたらないように、どこを見ればいいか解説していきます。

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①粉飾決算とは?

 粉飾は、「粉で飾る」・・・多分ですが、吉原の遊女とか、昔は粉で化粧してきれいに見せていたところが語源になっています。

ちなみに英語で粉飾決算とは Window dressing (窓ガラスで飾る。→キラキラきれいに見せる)となっています。どちらも似たようなものですね。英語の方が粋な感じはします。

 

企業は会計のルールに従って利益を表示しなくていはなりません。それを逸脱して利益を過大に計上するのが粉飾決算です。

では粉飾決算の典型的な事例

 

1⃣架空売上

本当は売れていないのに、売上計上してしまう最も古典的な粉飾決算です。

こういう会社は売掛金が滞留します。なぜなら請求書を出すところがない架空の売掛金だからです。

そしていつまでたっても、現金にならないのです。

 

棚卸資産は、売れたことになっていますから、リスト上は消えています。でも捨てない限りモノは残っています。倉庫の隅に置かれていたり、隠し倉庫に保管されていたりします。

 

財務諸表としては、売掛金(資産)が実態よりも大きくなることで歪みがおきます。

 

2⃣棚卸資産の課題計上

期末在庫を積み上げるパターンも昔ながらの粉飾決算です。「売上原価=期首棚卸資産+当期仕入額―当期末棚卸資産」で計算されますので、期末棚卸資産を大きく計上すれば売上原価を小さくできる→利益がいっぱい出る。

 

これは実際の在庫よりもBSの残高が高くなることになります。つまり棚卸資産が実態よりも大きくなることで歪みがおきます。

 

3⃣本当は資産価値がなくなったものが、損失を計上しないで、そのままとなっている。

これも損失を出さない⇒利益を大きくしている

という広い意味で粉飾決算の一種です。

 

例えば、機能しなくなったり陳腐化して使い物にならない固定資産を減損しないでそのままにしているとか。

ビジネス的には失敗しているのに、のれんが残っていたり。

あるいは将来に税金が安くなるから認められた繰延税金資産が、いろんな要因で将来に税金が安くなることがあり得ないとわかっているのに取り崩していないとか。

 

まあ色んな手法がありますが共通して言えることは資産が実態よりも大きくなっていることです。

 

1⃣~3⃣のことでわかると思いますが粉飾決算は資産が実態よりも過大となるいう形で残っているのです。

代表的には、こんなところなのですが、隠す手法は年々巧妙化していて、見逃してしまった会計士が「おまえら、どういう監査してんねん」ってしかられるわけです。

 

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②粉飾決算の見分け方

一般的に、粉飾決算を見分けることは難しいです。なぜなら、粉飾決算をさせないことが会計士の役割ですし、会計士が見逃しているものを外部の人が見つけるのは、かなり厳しいと思われます。

また現実には会計士が会社と結託して粉飾決算を見逃すとか、見て見ぬふりをすることがあります。

 

たとえば粉飾決算で最近の事例で言うと東芝ですが、もし私が東芝の担当会計士だとしたら、気が付いていたかも知れないですし、上に報告すると思います。

しかし、そうしたとしても、問題が議題に上がることはないと思います。

それぐらい東芝は大きすぎる存在でした(今は小さな存在になりましたが(^^;)

不正と断ずるには、徹底的に証拠を上げなくてはなりません。それは、とてつもない監査業務の停滞を起こしますし、それは決算がスケジュール通りに発表できないということになります。

東芝の決算を遅らせるというのは、日本経済に重大な影響を及ぼす大事件ですし、確たる証拠もないまま、そんなことに踏み込めないと思われます。

 

結果として、東芝は内部通報により粉飾決算が把握され、担当の会計士は資格停止という重い処罰がくだされました。

そして新日本監査法人から、あらた監査法人に移管されましたが、それにより徹底的な監査が行われたようです。

 

東芝でわかったことは、大きすぎる会社の粉飾決算を止めるのは至難の技であるということです。それは監査法人が、そういった会社から多大な報酬を得ているからです。

 

ところが大手の監査法人は中小企業の監査にはとても厳しいです。

なぜなら中小企業は粉飾決算をしたら目立つので、すぐにばれますし、そんな小さな会社の少ない監査報酬のために監査法人の信用を傷つけるわけにはいかないので、厳しいのです。

大手とは、あずさ、新日本、トーマツ、あらた監査法人です。

準大手の仰星、PwC京都、三優、太陽、東陽は大丈夫だと思います 

それ以外は、小さいところばかりで、よくわからない。

 

例えば、最悪なのはRSM清和監査法人です。

https://www.fsa.go.jp/news/26/sonota/20140708-1.html

ここはすごいですよ。上記の通り、金融庁からダメ監査に太鼓判をおされ、いくつも粉飾決算に監査証明出したことで訴えられています。

最後の駆け込み寺です。

 

ここに変えたら、やばいと思った方がいいですね。

その他にも中小監査法人は大手監査法人と比較すると信用性がめちゃ落ちます。全部といは言いませんが、突如大手から弱小の監査法人に変えたとしたらかなり警戒した方がいいでしょう。

③利益が出ているのに営業CFが少ない会社は要注意

どんなにボンクラの会計士でも現預金残高だけは間違えないのです。つまりキャッシュフローは利益をごまかしても、営業キャッシュフローはごまかしにくいので、ここにひずみが出てしまいます。

下記記事では利益がRIZAPで利益が出ているのに営業CFが出ていないことが指摘されています。

www.nikkei.com

 

④まとめ

色々書きましたが、まとめると、粉飾決算をしている会社は、そのひずみとして資産が過大に計上されていること。犯罪行為の粉飾決算をしていると大手の監査法人は逃げてしまい、弱小に切り替わることが多いということ。

利益が出ているのに営業CFが出ていない。

これらが粉飾の特徴と言えるでしょう。ですが、現実問題として外部の人間が把握することが不可能に近いです。

 

限りなく疑わしいことはありますが、本当のところはわかりません。

ただ、本気で長期投資するなら、上記の点の有無を確認するといいでしょう。

 

 

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