個人投資家でも勝てる道 人の行く裏に道

個人投資家で儲かっている人は1割と言われています。個人で投資に勝つのは不可能ではありません。このサイトで勝つ方法を書いていきます。

個人が勝つための株式講座12 制度信用と一般信用

こんにちは、mymykenshinです。今日は信用取引について詳しく話をします。

信用取引について、実はプロでも本当のところを知らなかったりしますし、一般投資家に限れば98%ぐらい、わかっていないですね。

でも、信用取引がわかると株の需給が、かなり理解できるのです。これを知らずして、効率的に勝つ方法はないと言っても過言ではありません。

 

私が現物取引よりも信用取引を推奨するのは、信用取引の手数料がとても安いことと、需給を肌で感じることができるからです。

PR

 

①制度信用と一般信用の主な相違点

 制度信用取引とは、「証券取引所が公表している制度信用銘柄選定基準を満たした銘柄のみを対象としておこなわれる信用取引」であり、日本証券金融株式会社という元締め(もとじめ)がいます。

 

一般信用取引とは、投資家と証券会社が直接株の貸借を契約します。

②一般信用の説明

一般信用取引の方が簡単なので、そちらから説明します。

 

 例えば、顧客が一般信用で信用買いしたいとします。Aは、100円の株 1万株としましょう。その時に証券会社は、100万円を用意し、Aさんから30%の保証金をとります。つまり30万円です。証券会社はAさんの代わりに買った1万株を預かっているわけですそこにBさんが一般信用で1万株空売りしたいといいだしました。

証券会社はちょうど、Aさんから1万株預かっていたので、それをBさんに貸します。Bさんは、その借りた株を110円で売って、代金110万円を得ますが、これは証券会社に株を返却するまで預かられます。

 

わかりやすくするために同日にAさんとBさんは決済するとします株価は120円でした。Aさんは、証券会社に預けていた株を売って120万円を得ましたが、元本の110万円と利息3000円と、手数料200円差し引かれて96,800円の儲けとなりました。

 

 一方でBさんは市場から120万円で株式調達して、預けていた110万円を相殺していも10万円のマイナス あわせて利息1,500円、手数料200円も合わせて、101,700円の損失となりました。

 

そして証券会社の儲けは両者からの利息4,500円と手数料400円儲かることになります。

 

これは一例で、ここから、いろいろなバリュエーションがあります。例えば、証券会社の顧客に現物株で持っている人が「株貸してもいいよ」って人がいれば、株を借りてきて、Bさんに貸してあげて、Bさんが終わったら現物株を持っている人に貸し株料を払います。詳しくはわかりませんが、当然信用での貸株料とは差額があって証券会社の利益になっているはずです。

 

信用取引をしていて、配当権利日を経過した場合はどうなるでしょう。配当落ち日には理論的に配当分の株価が落ちますので、信用買いした人は配当金はいただかないと割りがありません。しかし、それは「配当調整金」として証券会社から支払われます。

 

逆に信用売りした人は「配当調整金」をは払わなくてはなりません。なぜなら証券会社は株を借りてきた人(現物であろうと、信用であろうと)、配当金を返さなくてはならないからです。

 

ここで一番理解しなくてはいけないことは、証券会社に誰も株を貸してくれないと、一般信用売りはできないということです。(法律で決まっています。)

 

③制度信用の説明

制度信用売買とは証券取引所が十分に流通している銘柄について、「信用売買していいよ」って銘柄であればできることになっています。そして、これは日証金と各証券会社の株の貸し借りによって成り立っています。

 

日証金---証券会社---投資家

 

顧客と、証券会社の関係は基本的に一般信用売買と同じです。ですが、制度信用では、信用売り>信用買いでも、空売りに応じていいのです。(一般信用では禁止されていましたね)

 

つまり、先に空売りをどんどん受けて良いのです。一日が終わって、もし信用売>信用買いの場合は、終わってから日証金に「足らない株貸して!(信用売りさせて)」と申請します。

 

信用買い>信用売りのときに、証券会社にお金ないて顧客に融資できないときには、日証金に「金貸して(信用買いさせて)」と申告することになります。

 

日証金側からすると、株を貸してほしい証券会社と、金を貸してほしい証券会社がいて、それを毎日集計しているわけです。

 

そして融資>貸株ならば問題ありません。

しかし貸株>融資ならば、株がないのに空売りしたことになりますから、次の日にセリを行うのです。足らない貸し株分を逆日歩払うから貸して~ってセリです。

 

セリは逆日歩ゼロ円から始まります。逆日歩ゼロ円で応札するの?って思うでしょう。

 

証券会社によっては、信用買い>信用売りなのに融資を申告していない証券会社がある場合には、多くなっている買いの部分を貸してくれます。そういうルールです

 

もし株不足なのに申告しないで、逆日歩が発生してしまえば、その逆日歩を、その証券会社が信用買いの人たちに自腹で払わなくてはならなくなる部分が発生します。

 

逆日歩が発生したら信用買いの人は無条件に逆日歩がいただけるのです。

 

ところが、制度信用全部の信用買いを集めても株不足が解決しないときは大変です。一般信用から借りてきたり、大株主から借りてきたりします。

株不足であればあるほど逆日歩が高騰しますので、大株主は普通応募しますね。

 

セリは翌日の10:30ぐらいに行われて、10:40ぐらいに下記サイトで発表されます。

www.taisyaku.jp

 

左上に証券コードを入力することでわかります。

f:id:mymykenshin:20180903231043p:plain

上記の例では 0.05円の逆日歩が発生しています。一株あたり5銭なのであ100株で5円の逆日歩が発生していることになります。(逆日歩は5銭が最低です)

 

その右側に最高料率とありますが、最高料率のときは4.4✕100=440円となります。

ヤマシンフィルタは1020円の株価なので1日の利息が0.43%ぐらいになります。年利に直すと157%です。最高料率の金利がすごいとおもうでしょう。

でも、これは本当の最高料率ではなくて、恐怖の10倍適用というのがあります。

ヤマシンは、貸株注意喚起といって、最高料率が2倍適用なので、さらに5倍の22円が本当の最高料率です。一日の利息が2.15%です。トイチどころかトイ2です。闇金も真っ青です。

怖いですが、私も見たことあるのは2回ぐらいです。

 

ここで理解しなくてはいけないのは、制度信用は貸し株の帳尻が次の日に決まるということ。そして次の日にならないと逆日歩がわからないということ。そして一般信用売買では逆日歩は発生しないということです。

 

PR

 

④貸株注意喚起、売り禁

取引が加熱してくると空売りがどんどん増えてきて、貸株が調達しにくい状況になってきます。その状況によって日証金は貸株注意喚起という警告を出してきて、しまいには、新規空売り禁止(通称 売り禁)が待っています。(貸株の調達はできないと判断)

もちろん、逆日歩もどんどん上がっていきます。

 

このように、一斉に空売りをする行為は次の日に高額な逆日歩を請求されたりして、危険な行為となります。

また仕手筋は、現物の浮動株を影で買い占めたりしています。

それで、翌日のセリにわざと貸株しないということをします。そうすると逆日歩が高騰することになります。

これを空売り締め上げといいます。前述のヤマシンは私は以前に信用買いをしていましたが、何度も高額逆日歩を仕手筋のお陰でおいしくいただけました。

 

株価は上がるは、逆日歩は払わされるは。とんでもない含み損を空売り勢は抱えた上で、高値で買い戻させられ、大損していきました。(私は爆益でした)

 

逆に考えると、現物を買い占められるような時価総額の低い株は絶対に空売りしないというのが鉄則となります。たとえば時価総額8兆円のソニーの現物の浮動株を買い占めるとか絶対に無理なわけです。

私の中では500億円を目安にしています。

 

⑤一般信用売りの方が逆日歩なくて安心なんだけど

制度信用で空売りできる銘柄に比して、一般信用は、何分の1ぐらいに銘柄数が少ない。逆日歩ないのは安心なんですけど。

現実に一般信用の空売りを使う機会はめったにありません。

ちなみに一般信用の空売りができる銘柄は カブドットコム証券と、松井証券に多いです。

 

⑥株主優待と空売り

株主優待って人気ありますよね。ところが、株主優待を株価の変動リスクなしでもらおうという不届き者がいるのです。

それは現物で買って、同数の空売りを同時にすること。(寄り付きで成りで両者に注文入れたりします)

そうすると株価が上がれば、現物が得する一方で同額 空売りに損がでる。逆もしかり。配当もチャラ。

ですが空売りは、株主優待分は無視されます。しかし現物持っているので優待はおくられてきます。

そこで配当落ち日に再び同時決済すれば、手数料を払う反面、優待が送られてくることになります。

 

これが必殺優待タダ取り作戦。ところが、この方法は異常な株不足をまねくのがわかるかと思います。自分で買った現物と同数を他から調達してくるわけです。実際に、この方法が流行りだして、権利取得日だけ最高料率の逆日歩が連発するようになりました。そもそも権利取得日というだけで逆日歩は4倍適用なので、かなり高額です。

 

つまり  現物+制度信用売りだと逆日歩を負担しなくてはならず、これが優待の金額を遥かに超えて大損とか。アホな話をよく聞きます。

 

では逆日歩を回避して優待だけゲットする方法は 現物+一般信用売り

のセットなら、逆日歩なしで、本当に手数料だけで優待がゲットできます。

ただ、先程いったように使える銘柄はそれほどありません。カブドットコムで時々掘り出しものの一般信用売りが決算前に出ることがあります。

マクドナルドとか、ほぼダメですが、あるのを見たことがあります。

 

でも頭のいい私は、もっとエゲツないことを考えつきました。制度信用買い+一般信用売り

をする。こうすることで、優待はもらえないけど、逆日歩だけもらえます。(制度信用買いで逆日歩がもらえる一方、一般信用売りは逆日歩を払わなくていいからです)

この方法の欠点は、逆日歩がどのくらいになるか後にならないとわからないので。

手数料損ということもあります。

 

例:2017年6月末のマクドナルドの逆日歩は100株で、19,800円でした。当時大体100株で30万円だったので、すごい儲けになることがわかります。ただし一般信用売ができたかどうかは定かではないです。

 

まとめ

長くなりましたので、今日はここまで。理屈がわかったら信用取引口座開けて挑戦してみましょう。もう少し信用取引について書いていこうと思います。

 

www.wininvest777.net

PR

 

 ※よかったらポチお願いします。


サラリーマン投資家ランキング

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
にほんブログ村