こんにちは、mymykenshinです。
今日は現物取引と信用取引について書きます。株式初心者には信用取引=こわいもの
と考えて、「自分は現物のみです」って人が非常に多い。
ですが信用取引が怖いのは、信用枠で無謀にも目一杯勝負したときに怖いのであって、リスク管理が出来ていれば、怖いことはありません。
むしろ現物取引だけの人は株価が下がっても塩漬けで放置するなどリスク管理が全くできていない人が多数です。もちろん例外はいますが、私は信用取引を操れない人は、株式市場で勝ち組に残ることはできないと思っています。
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①現物取引と信用取引
現物取引とは説明するまでもなく、実際に株主になることです。株主名簿にも記載されることになります。
従って、取得するのに多少コストがかかります。
各社、手数料体系が異なりますが、100万円以上で考えると 武蔵証券の0.032%が最安値ですね。
大手の楽天証券や、SBI証券などは0.04%
また1日定額で、何度でも手数料が一緒というものです。(2018年8月現在)
信用取引は、現金や証券を保証金として差し出して、それを、もとに、証券会社に(借金して)株を買ってもらうのが信用買い。株を借りてくるのが信用売りといいます。
借りたものは返さなくてはいけません。信用買いは借りた金を、利息とともに返済します。
それまでに株が上がっていれば、株価が上がった分から元本と利息を引かれた分が儲けとなり、お金が入ります。逆に下がっていれば、差金の損失分を払わなくてはなりません。
信用買いのコストは 信用売買手数料、金利(2.5%等)が、あります。
税金のことはややこしくなるので、割愛しましょう。
信用売りは、株で返します。それも市場から買ってきて、返済します。イメージとしては空売りした時点で、株を借りて売っているので、(実際に入金はないけど)先にお金が入っているのです。そして、そのお金をもとに、市場で買い戻して返済するイメージです。そのため、株が下がっていれば、儲かることになります。逆に上がっていると損することになります。
信用売りのコストは、信用売買手数料、貸し株金利(1.2%等)などがあります。
そして信用売りの場合には、みんなが信用売りをした場合に貸し株に出回る株の在庫がなくなると、逆日歩が発生します。
逆日歩は日々の需給で決まるので、いくらかというのはわかりません。時として非常に10日で1割という高額になることもあります。逆日歩は時として怖いものです。逆日歩の話は後日みっちりやります。
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②信用取引における保証金について
そして信用売買は、保証金額の約3倍まで取引できる仕組みになっています。
つまり100万円あれば300万円まで取引できることになります。
保証金率={(担保現金価値)ー含み損}÷(信用建金額合計)
最低保証金率=3割です。
ところが、下がってくると含み損が発生して、保証金率がどんどん減ってきます。
3割を切ってくると、(証券会社により対応が異なりますが、)追加保証金を要求されます。これが「追証(おいしょう)」と呼ばれるものです。
追証を請求されると2日以内に追証分を入金しなくてはいけません。
借金の取り立てのような緊迫感があります。恐怖の追証と言われています。
これが信用取引が怖いというものの正体です。
③現物取引は安心ではない
現物取引であれば、追証問題は発生しません。ですから株価が下がっているときに、現物取引の人は「追証問題は発生しませんので、怖くないし、絶対に売りません」という人が結構多い。
私はむしろ、そういう緊張感のない現物取引の方が危険と思います。株取引にリスクはつきもので、それは現物であっても信用であっても変わりません。
それゆえ、前にもお話しましたが、損切りが重要なのです。信用取引であれば、保証金率がガンガン減ってきますので、損失への緊張感があり、早めの損切りになりますが、現物取引には緊張感がないので損切りしないで塩漬けになるパターンが非常に多い。
そして現物取引しかやったことない人は、多くの人が緊張感もって取り組んでいるので取り残される傾向にある。
実は現物取引の塩漬けメンバーが一番のカモなんだということを自覚しましょう。
④短期なら信用取引の方が割安
SMBC日興証券で100万円(500円の株2000株)の株式を買った場合 手数料864円(100万円まで) 1620円(100万円超)
売る場合の手数料も考えると1728円 少しでも上がれば 864円+1620円=2484円
これを信用買いした場合には 手数料0円 金利2.5%年間 買い建て玉とする。
1日に換算すると、68.5円
1728円÷68.5円=25日分
なので1ヶ月以内の信用売買なら、現物よりも手数料が安いことになる。
また初日に68.5円の手数料というのが、助かる。
例えば 500円で買った株が、すぐに510円に上がったとしますよね。そこで含み益2万円弱であるわけですが、そこで、すかさず501円以下になれば501円で売るという逆指値を出す。
そうすると、下がっても1円幅の利益が取れて、2000円-68円=1932円の利益になるわけです。
これが、現物株だと2000円-2484円=-484円で損失になるのです。
こういうのを、私は「引き分け」って呼んでいるのですが、引き分けでも10個集めれば2万円弱の利益になるか、現物だと損失になるか。
天と地ほどの差があるわけです。もし現物だと、502円で逆指値になるわけですよね。もし502円で切り返して上がっていたら。
現物だと引き分け、信用だと、ちゃんとした利益になるわけです。
最初に書きましたが、毎月利益を出し続けるためには、負けない取引が大事になります。そして手数料の高い低いが大きく違ってくるのです。
こういう細かいところを拾うかどうかが、毎月利益を出せるかどうかの瀬戸際になります。
⑤勝ち組になりたかったら、時間を意識する。
上に書いたとおり、現物だと利益確定までの時間を意識しないので、それが損切りを遅らせることになります。
反面、信用取引は毎日利子がつくので、思い通りにならなかったら、基本的に損切りです。
運良く含み益で、長期で保有したくなれば、「手数料無料の現引」という技があります。
そうすると、利子だけで、現物株が買えることになります。現物株を直接買うと864円かかるのに、信用買いして、すぐに現引きすれば68円✕日数ですむわけです。
⑥現物取引は日計りが原則としてできない。
現物で買った株を、買った日に売った場合、その売った金額は日計り拘束金として、再投資できないことになっています。
手数料が不利なだけでなく、資金も回転できないのです。
まとめ
私は年間取引の95%以上が信用取引です。理由は上記の通り、手数料がかかるのと、なんとしても損失でないように逆指値を多用するからです。
そのメリットを半分書きました。残りは明日書きます。
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