こんにちは、mymykenshinです。今日は、株式投資家ならば、誰もが気にするPERについて書きます。
まずPERというものの本質を勘違いしている個人投資家が多すぎる。そして本質がわかっても、結局何をもって割高か割安かはわからないということ。そこに株式投資の奥深さを理解してほしいのです。
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①PERとは
「今の株価が“1株当たりの純利益”の何倍なのか」(株価収益率)を示したものなのです(EPS×PER=株価)。
つまり現在の一株あたりの純利益の何年分か
ということです。
ここで、そもそも株価って何よって話をします。
企業というのは、組織の有機体であるわけですが、貸借対照表上の純資産(資産ー負債)だけでなくて、そこで働いている従業員の能力とか、技術とか、のれんとかがあって、それらを組み合わせて、
将来利益を出していく
組織であるわけです。そして株価は、ひとえに、市場が、この会社を将来利益を基準に通信簿つけている指標になるわけです。
では、仕手株とかどうなのよって話になりますよね。毎年ほとんど利益が上がっていない会社の株価をつりあげて、ドーーーンと落として、大儲けする人と、大損させる人がでる株です。
そうなのです。別に株価は会社の利益に連動している必要はありません。
そして完全に連動している会社は存在しません。
ですが、例えば一株利益 100円のときに無配で1500円だった会社が、どんどん成長して一株利益1000円になって毎年配当300円出したとします。そのときに株価が1500円であることがありえるでしょうか。もし、そうなら20%の財テク商品ということになります。もちろん殺到して、配当率3%くらいに落ち着くので株価は1万円となるでしょう。
結局1500円→1万円には、最低でも上昇することになるでしょう。
つまり、ちゃんと会社が成長して、その利益で配当でも自己株買いでもいいですが、きちんと投資家に報いていれば、ちゃんと株価はついてくるメカニズムがあります。
そして、全く成長しない仕手株みたいなのは、上がっても結局は元に戻ってしまうのが常なのです。
ただし将来の利益というのは予測するのが非常に難しい。むしろ、市場の勝手な期待値と考えた方がいいでしょう。
その市場の勝手な期待値は、フラフラ常に動いているのです。
そういう意味で株価がフラフラするのは仕方がないことなのです。
それでPERに話が戻ると、東証のPERの平均値は大体15倍前後
なのですが、業界によってバラバラなのです
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/nlsgeu00000398fe-att/j_perpbr201807.pdf
これは業界によって安定度が違いと将来の違いを反映しています。
例えば、商社とかは、PER 8倍とか普通ですね。それは景気敏感株といって
、景気が良いときはすごい利益が出ますが、悪いときは損失だしてくるみたいな株です。商社はいいときすごい利益だすけど、悪くなると減損とか巨額損失を出してくるので、正直、みんな信用していないのです。だからPERは低め。
同じくゲーム株もPERは低いです。人気とかどうなるかわからないし。開発費は巨額だし。決算がハラハラどきどきですよね。
一方で小売がPER 27倍と高い理由は、個人投資家に人気が高いからだと思われます。特に優待銘柄が多いですよね。
実際に、優待人気銘柄は、業績が多少上下しても株価は安定しています。なぜなら優待があるのでガチホの個人投資家が多いからです。
「じゃあ何が適正なPERなんだよ!」っと怒りたくなるでしょ。それは、わからないのです(^^;
詩的な表現をすれば、株式市場に関わる全ての人の心の加重平均といえます。
②成長株はPERが高くなり、将来損失が見込まれる会社はPERが低い
株は将来を買うものです。それも半年後を織り込む
とよく言われる。
成長が期待できる会社のPERが高いのは、例えば、毎年20%の成長の会社が5年後に
1.2の4乗倍になるので2倍になるのです。
全く成長しない株とは五年後に2倍の差が上げられます。当然成長期待の会社が高く評価されてしかるべきでしょう。
逆に、これから5年間、毎年10%利益を落とす会社は、5年後に
利益が0.9の4乗で66%になるわけです。当然PERは低くなります。
つまりPERが低いだけで、利益を落としていく会社を買ってしまうのは愚か者ということになります。
PERは低いけど、実は市場が気づいていない隠し玉があって、実は将来利益が見込める場合に反転して上昇すると判断できるなら買いです。
実際、私は低PERの会社バリュー株はあまり買いません。実積として儲からないから。
過去に、将来利益を見込んで買ったことはありましたが、私が知らない市場の悪化要因とかあって、損したことが多いですね。
実際に、PERが低いということは、市場から見捨てられて、つまらないわけです。
私が最も得意なパターンは、PERは少し高いけど(例えば30倍とか)、半年後に、そんなの吹き飛ばすぐらいの業績の伸長が見込める会社についていくのが、買いでもっとも稼げるパターンかなと思います。
つまり、株価が1年で大きく盛り上げるパターンを理解して、そこに張り付く感じです。実例をもとに紹介しますね。
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③2017年で最も稼いだ銘柄 6240 ヤマシンフィルター
株価の推移は
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 | 調整後終値* |
---|---|---|---|---|---|---|
2018年3月 | 1,358 | 1,502 | 1,201 | 1,353 | 21,878,800 | 1,353 |
2018年2月 | 1,444 | 1,478 | 1,115 | 1,368 | 33,123,300 | 1,368 |
2018年1月 | 1,410 | 1,579 | 1,364 | 1,425 | 38,392,800 | 1,425 |
2017年12月 | 1,380 | 1,536 | 1,250 | 1,386 | 74,680,500 | 1,386 |
2017年11月28日 | 分割: 1株 -> 5株 | |||||
2017年11月 | 822 | 1,422 | 797 | 1,375 | 112,928,800 | 1,375 |
2017年10月 | 3,900 | 4,175 | 3,610 | 4,110 | 5,954,600 | 822 |
2017年9月 | 3,880 | 4,540 | 3,575 | 3,910 | 11,689,700 | 782 |
2017年8月 | 2,462 | 3,940 | 2,296 | 3,900 | 13,870,500 | 780 |
2017年7月 | 2,200 | 2,617 | 2,153 | 2,469 | 4,019,800 | 493.8 |
2017年6月 | 2,390 | 2,474 | 2,065 | 2,186 | 4,484,500 | 437.2 |
2017年5月 | 2,080 | 2,388 | 1,991 | 2,383 | 7,788,500 | 476.6 |
2017年4月 | 2,355 | 2,368 | 1,656 | 2,051 | 10,392,400 | 410.2 |
2017年3月 | 2,026 | 2,555 | 1,984 | 2,356 | 26,585,300 | 471.2 |
2017年2月 | 1,691 | 2,046 | 1,588 | 2,015 | 18,418,000 | 403 |
2017年1月 | 1,200 | 1,908 | 1,192 | 1,705 | 20,025,700 | 341 |
2016年12月 | 1,025 | 1,215 | 983 | 1,149 | 9,004,400 | 229.8 |
2016年11月 | 637 | 1,014 | 573 | 1,000 | 10,926,200 | 200 |
2016年10月 | 536 | 668 | 532 | 642 | 2,169,100 | 128.4 |
2016年9月 | 466 | 534 | 465 | 529 | 769,700 | 105.8 |
2016年8月 | 441 | 463 | 429 | 454 | 222,800 | 90.8 |
2017年11月に5分割の株式分割をしていますので、例えば2016年8月の株価は今の形になおすと454÷5=90円です。
それが2018年1月には1,579円まで上げましたので、14ヶ月で17.5倍になったことになります。所謂 夢のテンバガーですよね。
私が最初に取引したときは2017年2月ですので1800円ぐらいです。
だから、今の株価で360円 最高値まで4.4倍になりました。
こういう銘柄を株式講座8でも述べた通り四季報で探せるようになれば、あなたは億万長者になれる要素がありますが、簡単ではありません。
私がヤマシンフィルターを買ったきっかけは、すごく高い逆日歩が発生していたからです。2016年に秋には500円だった株が2月には2000円になっているわけで、地味な会社だし、これは仕手株に違いない(まあ仕手株なんですが)と、空売りが恐ろしいほど入っていました。そのため、極端な株不足が起こって高額な逆日歩が発生していました。
信用買いをしていて逆日歩が発生しますと、売り方の逆日歩が逆にもらえます。
株価が上がらなくても、毎日数万円の逆日歩が手に入るのです、そして逆日歩に耐え叶えて売り方が買い戻して、株価もあがるという状態でした。
正直最初は、遊びで入ったら、大儲けしたのが、きっかけでした。ですが、有価証券報告書を見たら、なかなかすごい会社なんです。歴史は古い。その間に建設機械のフィルタ一筋。そして世界シェアの8割をしめるまで。コマツも日立建機もキャタピラーも、ここのフィルタぬきにはありえない。
そして、なんでかわからないけど、2014年10月と最近上場。いぶし銀のような優良企業だとわかりました。
そして半年後の未来を予測(これが重要)
建機業界は、いろいろ調べた結果、2017年は安泰、2018年前半にピーク。頼みの中国の景気もいい感じ
つまり半年間、かなり絶好調。
そんなヤマシンフィルタですたが、私が投資を始めたときの決算書が
第3四半期 471百万円 対前年5倍くらいでした。その前が悪すぎですよね。
で年間予測560百万円(結果は640百万円だった)。
当時の発行済み株式総数12438000株でした。
つまり時価総額12438000株✕1800円=224億円 PERでいくと39.9倍
株価は4倍になるわ、PERは40倍だわ。割高やろ!!って空売りが殺到しているわけです。
ところが、3ヶ月後の決算見てください。
結局年間利益640百万円だったのです。
この発表時 株価は大体 2000円だったわけですが、時価総額249億円 PERでいくと、38.8倍
ところが、このとき発表の来年予測が超控えめの660百万円。
市場はがっかりして、株価はヨコヨコに入ります。
そして、第一四半期決算
年間660百万円の予測のはずが、最初の3ヶ月で350百万円となったのです。これで株価は暴騰します。9月に4540円になります。
会社は利益予測を据え置いていましたので、時価総額564億円 PERは85.5倍に跳ね上がりました。
ここまでのストーリを聞いていてわかると思うのですが、結果的に2018年3月期の利益は1,289百万円でした。結果からすると、PERは43倍だったわけです。
このPERに振り回されて、多くの空売りが大損したのです。そして(夏に参戦した)買い方は大勝利でした。
私は11月にヤマシンを撤退しました。2017年秋に中国人民大会が行われて、今後の建機需要に雲がかかったからです。半年後の未来を予想して投資していますので、そこで撤退を決断しました。
株価は2018年1月をピークに暴落していきました。1,500→1000円へ。
実際2月に発表した決算(2017年12月 第3四半期決算)は、なかなかのものでしたが、業界的にはピークアウトを迎えていました。このピークアウトを見切って、少し早めに撤退すれば買い方としては、ほぼ100点満点です。ずるずるとピークアウトに付き合った買い方は、それまでの多くの利益を失いました。
残念なことに、ほとんどの買い方は私が撤退する手前の10月ぐらいから、から買い始めたのです。掲示板見ればわかります。
そして私が撤退した後もズルズル取引して、結局ほとんど儲からずというのが実態です。
如何に半年後を見越して行動することが大切かわかるでしょう。ピークアウトは、絶頂の中にうっすら雲がかかるような感じで、そうなったときには相場は終わっています。この見切りなんです。
実は年度利益の13億円というのは、私が春に予想にした利益とあまり変わりませんでした。だからPER 30倍以上の500億円ぐらいまで上がるだろうと。
それは建機の毎月の結果を見ると対前年3割~5割なんて当たり前だったし。年間利益予想が控えめすぎたのは、すぐにわかりました。
そして8月発表の第一四半期決算で 350百万円でしょ。年間ペースで14億円ですよね。その前に仕込んで勝利を確信しました。
ちゃんとケアしていれば、第一四半期決算前に勝負できたのです。わずか2ヶ月で2倍。信用買いで資産の2倍買っていれば、資産4倍にできたわけです。
こういう事例からわかることは
①超成長企業ではPERが40倍とか当たり前。半年後の利益水準を予想して攻めると勝てる。
②時価総額200億円程度の超成長企業は500億円ぐらいまで一気に上る。ここが一番美味しい。
④予想できても実際は激闘で簡単ではない
これだけ見ると、私もやろうって思うでしょう。でも実際は大変だったのです。
上がるということは下がり方も半端ではない。
2017年3月に2555円の高値をつけて、2017年4月に1656円。
これが急降下でした。下落率35% 恐怖のレベルですよ。
ピークで信用で目一杯買って、この下落を食らうと、資産が半減したと思う。
私はなんとか逃げました。リバウンドもすごくて、1656円から2363円まで急騰40%の暴騰です。
こういう乱高下があるので実はついていくのが大変なのです。
そのついていきかたがありまして、それはいずれ、講座で書いていきます。
そして結果論からすると、こういう銘柄を見つけてガチホすれば大金持ちだとなりますし、みんなテンバガー目指せとかいいますが、そういう銘柄はごく少数だし、見えない未来を突き進むわけで、私だって不安でいっぱいだったわけです。
実際にヤマシンに目をつけた人はいっぱいいましたが、乱高下で少しずつ減っていって、大儲けしたのは私他少数でした。そういう世界なわけです。
⑤まとめ
こういう儲け話に方程式はありませんが、私の成功事例と手法は、割とポロポロと転がっています。たとえば、IPOで最初人気化して、とんでもない高い値段をつけて、半年から1年ぐらい売られまくって、時価総額が70億円ぐらいに落ちたマザーズ超有望株とかね。その頃には、みんな見向きもしません。
そういう会社で数年内に10億円以上当期純利益を稼げる会社を探すといいよ。
一回暴落して、もうこれ位以上下がらないってぐらい売られていることがポイントですよ。そうするとPERが割高でも時価総額70億円のままじゃないじゃないですか。
きっと300億円はいきますよ。
PERというよりは、将来の利益予測と、時価総額で考える方がわかりやすいですね。
※追伸 なんか、究極のノウハウを、こんな無料の掲示板で公表してしまったすごいもったいない感じがしてきた。たまたま読んでいるあなたは、しっかり理解するといいよ。
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