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株主優待研究① 株主優待の株価理論 外食の例

こんにちは、mymykenshinです。唐突ですが、今日から株主優待について語っていこうと思います。なぜ突然、株主優待について書いていくかというとPV数が稼げるからです(^^)。

でも、株式投資の屈指の理論家で経営財務の専門家の私が株主優待について語るので、時には、どこにも書いていないような深い考察についても書いていきます。

はっきりいって、奥深さでは、桐谷さんなんて目じゃないです。(情報量は当然負けますけどね。)

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①株主優待を企業がやる訳 特に外食産業

株主優待銘柄買ったことあります?

何で優待銘柄なんですか?

 

大体答えは「オマケ的に楽しいから」って感じでしょうか。

少し理論派になると、「優待時価+配当利回り」が、配当だけの会社より美味しいから。 

そうなんだよね~。お得感が高いんだよね。

 

じゃあ~、なんでお得感が高いようにできるの?ね~ね~

さ~わからないな

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ってチコちゃんに叱られちゃうぞ。

(わからない方すみません。これを見て理解してください。結構好きなんです)

チコちゃんに叱られる! - NHK

 

正解は、優待の方が配当よりお金がかからないからです。だから配当よりも出せる金額が多くなるのです。

 

では具体的に数字を持って考えていきましょう。

優待と言えば、外食ですよね。外食を例に考えていきましょう。

マクドナルドと行きたいんだけど、マクドナルドはフランチャイズが多いので。

 

吉野家にしましょう。2018年2月期の連結経営成績です。

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08813/8e9cb1a2/df01/45da/b552/8d5fb3eef5e5/140120180411409256.pdf

 

売上高(百万円) 198,503 営業利益(百万円)4,019  税金等調整前当期純利益 3,020 親会社に帰属する当期純利益 1,491

となっています。

>これ見て、どう思います?

>酷いでしょ。

 

何が?

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ヤバイ。はまってきた(^^)

何がひどいかというと、売上の0.75%しか利益が残っていない。

1,491÷198,503×100=0.75%ってことです。

 

逆にいうと、1億円配当するためには、130億円牛丼を売らないと配当できません。

ところがですね、1億円の優待を差し上げても1億円の売上しか下がらないんです。

 

どっちの1億円が得か?優待バンバンあげちゃえってことになるわな。なんなら3億円でももってけドロボーって。

販促効果になるしね。

 

まあ、吉野家はひどい例。営業利益率が2%しかないの。自転車操業とわかります。

 

では、回転寿司NO.1の3563 スシローは 営業利益率 9,204÷156,402=5.9%

あまり良いとは言えないですが、外食では営業利益率が5%を超えているのは優良企業の部類です

 

仮に5%として、税金で35%とられて、他の収入費用がないと仮定すると

売上高×営業利益率×(1-0.35)=当期純利益となり 営業利益率5%なので

売上高×5%×0.65=売上高×3.25%=当期純利益となります。

1÷3.25%=30.7倍となりますので1億円の売上に対して30.7倍の売上が必要となるのです。

 

千客万来のスシローですら、そんなもの。だから、外食は優待厚くして当たり前なのです。そっちの方がお金が残るし、お客さんとして盛り上がるし、お友達つれてきてくれるという販促効果があるからです。

 

②外食産業のPERは高い。

9861 吉野家ホールディングスをネタに使わせてもらいます。

吉野家の時価総額は現在 1270億円です。

おかしいですよね、利益が年間12億円ぐらいの会社なのに。

株価は1949円 

秘密は株主優待にあります。 優待は2月末8月末で100株で300円券10枚

年間2回 つまり6000円

つまり一株あたり60円優待です。そして配当金は20円

 

全部で80円となります。80÷1949=4.1%です。

吉野家は6500万株を発行しているので20円配当で13億円

つまり、20億円にもみたない利益をほとんど配当してしまって、さらに優待までつけて積み上げた時価総額1270億円なわけで。

 

普通の会社だったら、どんだけ安いか・・・って感じです。

正直、吉野家は財務的にはオワコンの会社です。そんなオワコンの吉野家も2013年から2018年までは株が上がっておりまして。

そこらへんが外食は割高なのにさらに株価が上がるか??という意味がわからない動きをします。

 

それは優待のせいなのです。優待利回りが邪魔してちょっと業績が好くなっただけでバイーーンと株価が上がるのが外食なのです。

機関投資家は、優待なんて関係ありません。そうすると吉野家は買えませんよね。

 

ではスシローはどうでしょうか。

売上高 1564億円 営業利益92億円 当期純利益70億円

時価総額 1805億円  PER 25倍

東証の平均PERが12倍とかの世界なので、高いですよね。でも20倍とか普通ですね。

 

これもスシローの優待

100株で 優待割引券が 3000円 平日限定割引券が1000円 合計4000円

配当 85円

 

つまり一株あたり 40円+85円=125円

株価が6220円していますが 利回りが 125円÷6220円=2.0%

それほど、おいしい利回りになっていないですが、優待人気株であることで通常よりはPERが高いです。

優待よりも配当が多いところが立派ですけどね。

 

7616 コロワイド 利益12億弱の会社の時価総額が1989億円

PERが165倍

なんでかというと、

500株で年間優待 2万ポイント 一株あたり40円

たいして 一株配当5円

 

株価2642円  利回りは45円÷2642円=2.2% この会社も財務的には厳しいですが優待理論で株価は結構高いまんまです。

 

外食は空売りしない方がいい銘柄となります。

 

③外食産業の課題は人件費

そんな優待で人気者ですが、最近ボコボコに売られています。

なぜかというと。働き手が不足して、人が確保できないのです。

 

この問題は東京や大阪の大都市圏が特に顕著です。人が確保できず、パート代がメチャ高いですから。

東京だと最低賃金が1000円ですから。しんどい外食のバイトだと、もっともっと出さないと来ないでしょうね。

特に人件費比率が高い会社は厳しくなるでしょう。

 

また都内では外食が外人ばかりになっています。

したがって、今政府がやっている入管の法律の影響は結構あると思います。

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④まとめ

長くなったので、第1回は、そろそろ打ち止め

優待株は、業績とは関係ない優待利回りで動くので、株価が業績と連動しにくいところがあること。あるいは業績がイマイチでも、結構大きな時価総額だったりする。

 

そのあたりを最初は理解してください

 

 

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