こんにちは、mymykenshinです。最近ニトリの会長が2018年末の日経平均株価を19500円と予想して、結果20,014円となりニアピンで話題になっている。
個人的には日経平均を当てることが素晴らしいこととは思わない。
当てても儲からないからです。
それでもニトリ会長は、為替や不動産に関して卓越した相場観をもっていますので、彼の言葉を分析するのはとても意義あることと思っています。
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①9843ニトリという会社
本社は札幌市 東京本部は赤羽(北区神谷3丁目)。
実は私は仕事でニトリの東京本部に伺って、役員の方に会ったことがあります。(誰かは内緒)。
そこで、ニトリの底知れぬパワーというものを感じました。
財務的には20年連続増収増益。 増収連続記録は、もっと長いと思います。日本の上場企業だんとつのNO.1です。
しかも小売業ですよ。20年の間にどれだけ色んなことがあったか。震災もリーマンショックもありました。こんな経済がどんどん衰退する国でこれだけの偉業。
その一つの大きな要素がニトリ会長の卓越した相場観と言われています。
ただの予想屋(アナリスト)の戯言ではなくて、それを経営に生かして増収増益を実現しているので、本物なのです。
そしてニトリの経営にもっとも影響を与えるのが為替相場と不動産市況です。
輸入企業なので1年で一番の円高で大幅な為替予約をくむこと。そして出店の際に不動産が最悪のときに大きく出店して攻勢にでる。
これがニトリを支えている大きな要因となっています。
②去年と今年のニトリ会長のお言葉
2017年末のインタビュー記事がこれ
「今年は年末に1ドル=100円に近づくとみていたが、予想は大きく外れた。申し訳ないと思っている。ただ米国の好景気は長く続き過ぎており、来年、再来年にかけては下降期に入るのではないか。来年は平均で1ドル=108円とみている。日経平均株価は1万9500円くらいだろう」
という予想でしたが、
為替は3月、4月に大きく円高にふれたものの、110円で推移した時期も長く、おそらく少し予想を外し気味だったのではないかと思います。
私も為替は実態よりも円安に推移した感触。これだけ株価がひどかったのに、110円で終わろうとしているのは、ラッキーだったかもしれないと。
米国景気が下降期に入るのではないかという予想にしても、最後の最後で下降期に入る入口近辺にいる感じかな。まだ決定ではないと思います。
そして今年の予想
27日に開いた決算会見で似鳥会長は19年の円相場は年平均で「1ドル=100~110円。今より円高になるだろう」と指摘。19年末の日経平均については「2万円前後」と予想した。
似鳥会長が米国景気の動向を先取りするとの理由から注視するのが米住宅関連の指標で「ここ数カ月は鈍化している」と述べた。足元の原油安については「世界経済が不況になるサインだ」と指摘した。
本格的な景気後退は20年以降で21~22年が底とみる。「前回(64年)の東京五輪は終わる前から不況になった。過去にあったことは必ず起こるのが経験則だ」と指摘。「不動産価格も下がるとみており、不況時こそ思い切った投資をしたい」とも述べた。
この言葉について考えてみる。そもそも景気循環理論というのがあって、前の不況は2008年から10年たっているのは近年では非常に長い。(通常は8年周期ぐらい)
したがって、2017年ごろから、そろそろヤバイという話もあったものの、トランプ政権になって爆上げしてしまった。
減税の分もあるし、経済に優しい政策であったのは間違いない。おそらくヒラリーだったら、今頃不況に突入していたと思う。
日本の不動産業界にしてもアベノミクスでお金ジャブジャブにしたせいで、それなりに潤っている富裕層が出現して、投資マンションがめちゃ流行しています。
ところが、2016年に、昔からの不動産売買で数百億円を保持している方の話だと、その時点で不動産は高すぎて買いたくない。どんどん売りたいぐらい。
そんな話をしていました。
そして2018年のスルガ銀行問題。そして東洋経済でも、今の投資マンションがありえない想定(入居率が30年間 98%)とか。家賃の減額なしとか。
最初は家賃収入がプラスでも5年後にはマイナスになって、近いうちに破綻する事案が暴露されています。
スルガ銀行のヤフー掲示板では、多くの不動産業者も集まり、なかなか面白かったのですが、すでに不動産不況は確実に進んでいます。
やはりスルガ銀行の一件は氷山の一角だったと言えるのです。
そして、その原因の発端が日銀のジャブジャブ金融だったのは間違いありません。
(詳しく話すと長くなるから、ここまでにしますが)
私は不動産について、そういう見方をしていましたので、ニトリ会長のお言葉は非常にすんなり入るのです。
日経平均については、当てる意味はないと断言できますが、まあ今年はあがったり下がったりだろうという点は2万円前後というのもそうだね~って感じですね。
2021年は本格的な不況か~。
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③では投資戦略
仮にニトリ会長の言葉が当たったとして、
2019年は、そろそろヤバイ感じ
2020年は暴落(東京オリンピック) 消費税増税が重荷に
2021年~22年 世界的な不況
こんな感じのストーリーかな。別に少し時期がずれてもいいし、途中で反転してバブルに突入してもいいのです。
「儲かればいいのです」
当たることに何の意味もありません。
仮に、このストーリーが当たったとして、空売りがしやすいのは2019年~20年です。
本格的に底辺に近づくと、空売りできないですね。ちょっとしたことで焼かれてしまうので。
戻ったときに売るぐらいになるかと思いますし。
このストーリーに少し懐疑的なのがAI相場はどうなるねんってところかな。不況の最中に人を切るためにAIが使われるのかな?
やはり2019年は不動産や建設を空売りしたいですね。
今注目しているのは1925 ダイワハウスです。業績絶好調です。
こういう会社が業績が反転すると面白いんですよね。あとはマンションのデベロッパーですね。アーバンという会社がリーマンショック前に最高益を計上して、リーマンショックで翌年倒産してしまいました。
回次 |
第71期 |
第72期 |
第73期 |
第74期 |
第75期 |
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決算年月 |
平成22年3月 |
平成23年3月 |
平成24年3月 |
平成25年3月 |
平成26年3月 |
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売上高 |
(百万円) |
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経常利益 |
(百万円) |
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回次 |
第75期 |
第76期 |
第77期 |
第78期 |
第79期 |
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決算年月 |
平成26年3月 |
平成27年3月 |
平成28年3月 |
平成29年3月 |
平成30年3月 |
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売上高 |
(百万円) |
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経常利益 |
(百万円) |
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いちおう、こんな感じの2019年です。でも、もうちょっと色んなストーリーを想像します。明日以降に書いていきますね。
色々なストーリーを頭に入れて、その場その場で相場に対峙するのが大切なのです
④おまけ
ニトリ会長の日経平均予想が当たったと大騒ぎしているマスコミはドアホです 。
大騒ぎしている人は、日経平均の算出方法を解説してくださいといいたい。
私の講座を読んでくれている人は日経平均がいかに偏ったポンコツ変数なのかわかってますよね。(わかっていない人は、連休中に全部読み返してください)
日経平均が当たろうがはずれようが、あまり意味はありません。
為替や不動産市況当てる方が余程意味があるかなと思います。
それと当たった外れたよりも、どんな思考プロセスで、そこにいきついたのか。たとえば円高の主な要因は何かとか。不動産低迷市況の理由とか。
そういうことを記事にしてほしい。
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